【施工事例】「ノイズをなくす」想いから生まれたオーダーキッチン

真鶴の海を望む戸建てをリノベーションした住まいに、オーダーキッチンを製作しました。

エントランスを入ってアーチ状の柔らかな壁の向こうに現れるのは、I型キッチンとアイランドカウンター。
以前、湯河原でキッチンを施工させていただいたお客様からのご紹介でご相談いただき、建築士のプランをもとに製作させていただきました。

今回のキーワードとなったのは、「ノイズをなくしたい」というお客様の言葉。
必要な機能をしっかりと備えながら、視界に入るものはできるだけシンプルに。色や素材、収納、設備の納まりまでを整理し、住まいの中に自然と馴染むキッチンをつくりました。

4.4mの壁面に、キッチンと仕事の場を

壁側のキッチンは、約4.4mのゆとりある間口。
右側はキッチンのスペースで、ガスコンロの下には大型のオーブンを設置し、調理に必要な機能をまとめています。
壁面の左側にはPCモニターを2台置いて仕事ができるスペースを計画。キッチンとしての機能だけでなく、日々の仕事にも使える場所を一つの壁面の中に納めました。
長さのある壁面を活かすことで、それぞれの用途に必要なスペースを確保しながら、全体としてすっきりとした構成にしています。

必要なものを、使わないときは視界から隠す

「ノイズをなくしたい」というご要望は、色や収納の計画にも反映されています。
上部収納はホワイト、下部はダークグレーとし、色数を抑えてすっきりとした印象に。
食洗機には操作パネルが見えないフルドアタイプを採用し、家電や設備機器が目立ちすぎないように計画しました。
また、PCモニターも、仕事をするときにはすぐ使える一方、来客時など使わないときには収納できるようにしています。
必要なものはきちんと備えながら、使わないときには見えない。そんな収納計画が、このキッチンの「ノイズをなくす」ことにつながっています。

人が集まり、会話が生まれるアイランドカウンター

アイランドカウンターはW2000×D1000mm。
来客の多い暮らしに合わせ、キッチンを囲みながら料理や会話を楽しめる場所として計画しました。壁向きのI型キッチンで調理をしていても、アイランドカウンターの収納からはお客様自身でコップやカトラリーを手に取れるよう、収納場所もあらかじめ計画しています。
窓の外には海を望むことができ、料理をする人にとっても、そこに集まる人にとっても心地よい場所に。
アイランドキッチンがこの住まいの特等席です。

異なる素材を組み合わせた、アイランドの存在感

アイランドの天板と側面には人工石を採用し、正面にはオーク突板のリブパネルを組み合わせました。
門型に囲んだ人工石は、天板から側面まで同じ素材でつながり、一つの塊のように見える構成です。
キッチン側の扉のダークグレーとも異なる質感を組み合わせることで、空間の中にしっかりとした存在感を持たせています。

オークのリブパネルがつくる、やわらかな表情

アイランド正面のオーク突板には、縦方向のリブパネルを採用しました。
クリア塗装でオークの木目を生かし、細かなリブによって光の当たり方や見る角度によって表情が変わります。

重厚感のある人工石に対して、木のリブが柔らかな印象を加えることで、アイランド全体のバランスを整えてアクセントになっています。
料理をする場所として必要な機能を納めながら、リビング側から見たときにも家具のように感じられるよう、素材の組み合わせまで細かく計画しました。

建築とキッチンがつながる、静かな空間

アーチ状の壁や海を望む窓など、この住まいにはキッチン以外にも印象的な要素があります。
だからこそ、キッチンには色や素材を多用せず、必要なものを整理して納めることで、周囲の建築や景色が自然と引き立つようにしました。

使うための機能と、空間としての美しさ。その両方を住まいに合わせて一から考えられることが、オーダーキッチンならではの魅力です。
お問い合わせはこちらから。お気軽にお問い合わせください。

前の記事へ