【施工事例】キッチンから設備まで、一つの家具としてつながるオーダーキッチン

マンションのフルリノベーションに合わせて、キッチンと周辺収納を製作させていただきました。
キッチンだけでなく、洗濯機収納やエアコン収納までを含め、壁面全体を一つの造作家具としてデザインしました。
建物の梁や設備機器との納まりまで丁寧に整えることで、収納量を確保しながら、統一感のある美しい壁面を実現しました。

建物の条件もデザインの一部として取り込む

今回の住まいでは、キッチン上部とレンジフード手前に大きな梁がありました。
オーダーキッチンでは、こうした建物ごとの条件に合わせて寸法や納まりを調整できるため、不要な隙間や見切り材を極力なくし、家具のようにすっきりとした仕上がりを実現できます。
レンジフードまわりも木部で丁寧に囲うことで、設備機器だけが浮いて見えないよう配慮しました。
さらに梁とのラインも整えることで、建物の構造と家具を一体的にデザインし、壁面全体を一つの造作家具としてまとめています。

ブラックチェリーとステンレスが生み出す上質な質感

扉材は、ブラックチェリー材の突板をウレタンクリア塗装で仕上げました。
ブラックチェリーは、きめ細やかな木肌と穏やかな木目が特徴で、施工当初は明るい飴色ですが、時間の経過とともに深みのある赤褐色へと美しく変化していく天然木です。
今回の住まいでは、リノベーションで採用したブラックチェリーのフローリングの色味に合わせて木部の色味を調色しています。
床材や建具との色味まで含めて空間全体に合わせて製作できるのも、オーダーキッチンならではの特徴です。

天板にはシンク一体型のステンレスカウンターを採用しました。
継ぎ目のない一体成型のため汚れが溜まりにくく、お手入れもしやすい仕様です。
表面にはバイブレーション仕上げを施し、光をやわらかく反射させながら、細かな傷や指紋が目立ちにくく、日常使いにも適した仕上げとなっています。

生活感を隠しながら、使いやすさも確保

キッチンの横には、洗濯機収納とエアコン収納を設けました。
洗濯機収納には、両開き扉を収納内部へしまうことができる垂直収納を採用しています。
使わないときは生活感をすっきりと隠しながら、必要なときにはスムーズに使えるよう計画しました。

設備も壁面デザインの一部に

洗濯機収納には、両開きの扉を大きく開くことができる垂直収納を採用しています。
扉を開けたままでも開口部を塞ぐことがなく、洗濯機の出し入れや日々の家事もスムーズに行えます。
生活感を隠すだけではなく、毎日の使いやすさまで考えた収納計画です。

エアコン部には、同じブラックチェリー材によるルーバー扉を採用しました。
ルーバー部に加え、洗濯機収納上部にも開口を設けることで十分な通風を確保し、意匠性と機能性を両立しています。
また、点検やメンテナンスがしやすい開閉方法を採用するなど、日々の使いやすさにも配慮しました。

キッチン・収納・設備を同じ素材とラインで統一することで、それぞれを独立した設備として見せるのではなく、壁面全体を構成する一つの造作家具として空間に馴染むようデザインしています。

空間全体を、一つの家具として考える

キッチンだけではなく、収納や設備までを一つの家具として計画することで、空間全体に心地よい統一感が生まれます。
建物ごとの条件や暮らし方に合わせ、一つひとつ丁寧に積み重ねてつくるオーダーキッチン。

「こんな空間で暮らしたい」という想いに寄り添いながら、これからも住まい全体を見据えたキッチンづくりをお手伝いしていきます。

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