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【施工事例】くつろぎとおもてなしの空間-造作家具編-

山本 洋平

キッチンディレクター 山本 洋平

キッチン・造作収納を活かしたフルリノベーション

フルリノベーション工事をさせていただいたK様邸。
前回のTOPICSはキッチン編でしたが、今回はキッチン以外の造作家具をご紹介します!
造作家具は洗面化粧台2カ所、TVボード、玄関収納を製作させていただきました。

視線を集めるベッセルタイプの洗面

最初に廊下の一番奥にある洗面化粧台。
来客時の手洗いも兼ねていらしたので、奥様のご希望のイメージ写真からデザイン性のある
ベッセルタイプを採用しました。

ベッセルタイプとは、カウンターの上に洗面ボウルを置くスタイルのことです。
丸型やラウンド型、スクエア型などお好みの形状の洗面ボウルやカウンターを選べますので
デザイン性や自由度が高くなります。

洗面ボウルは丸型のものを選び、水栓はマットなブラックの壁出しタイプ。
カウンターはメンテナンスのしやすい人造大理石。
水はねを考慮し、カウンター上20cmほど人造大理石のバックガードをを立ち上げています。

収納は引き出し2段タイプ。横長にして、横に広くみえるように視覚効果を狙っています。
また収納部分は洗面の排水スペースを最小限に抑えながら収納を確保しました。
丸型のミラーとブラケット照明を合わせてセレクトし、収納下は間接照明を入れ、奥行きを感じるように演出。
洗面に視線がいくフォーカルポイントを作りました。

施工時には欠品して取付できなかったゴールドのブラケット照明。
後日取り付けし、撮影させていただきました。とてもかわいい照明でした!

落ち着いた空間の洗面

続いてお風呂側の洗面化粧台。
当初の打ち合わせでは、お風呂側の洗面は人が入るわけではないので作り込まなくても……
とおっしゃっておりましたが、せっかくでしたので、一手間加えて奥様のお好みの雰囲気に。

洗面と水栓はトラディショナルな雰囲気のkohler社のものをセレクト。
洗面ボウルは半埋め込み型のハーフベッセルタイプ。
ハーフベッセルタイプはベッセルタイプの要素を踏まえつつ、ボウルを深くとることができるので、洗顔や手洗いがしやすいという点が特徴です。

カウンターはキッチンと同じクオーツストーン。
扉はメンテナンス性のよい低圧メラミンのホワイトで、アクセントに真鍮の取手をプラス。
ミラーはウォルナット材の縁を四方に廻し、香水の瓶などちょっとした小物をおけるように製作しています。

くつろぎスペースのTVボード

次にTVボード。
こちらはご主人様とメインで打ち合わせしたスペース。
ソファーでゆっくりTV鑑賞できるようにしたいとのことでフロートタイプのTVボードを製作して軽やかさを出しています。

TVボード下には間接照明をいれています。
間接照明は雰囲気がよくなるのはもちろんですが、
他の照明を消してTVをみても目が疲れないという利点もあります。

TVボードの素材は新規に購入されるソファーとダイニングの家具に合わせ、 同じ樹種・色味に調整して製作しています。

キッチンのオープン棚
リビングと同空間なので統一感を出しTVボードと同じ色、樹種にしています。
このように木の種類や色味を合わせられるのもオーダー家具ならではの強みです!

TVボードの天板と側板は留め加工としてシャープな印象に。
キッチンのオープン棚と同じ素材でもがらりと雰囲気が変わります。

お客様をお迎えするウェルカムコーナーの玄関収納

最後に玄関収納。
元々は吊戸のある上下セパレートの玄関収納がありました。
収納量を増やすため、一部を上から下までの背の高いトール収納にしました。
また奥様からどこかにニッチスペースを作れないかとご相談いただいていましたので、
玄関入ってすぐのお客様の目のいく場所にニッチスペースを製作いたしました。

扉は低圧メラミン材のホワイト、ニッチ部分はオークの突板。
箱の中は靴が入るので汚れが目立たないように低圧メラミン材のダークグレーにしています。

玄関ドア側からみた収納。
鍵を置くのはもちろん、お客様をお迎えするウェルカムコーナーや季節の飾りつけなどディスプレイの場としてぴったりのスペースです。

次回は最終回の建築編!お楽しみに……。


IMPLEMENTSでは、オーダーキッチン・造作家具を伴うリノベーションも承っております。お気軽にお問い合わせください。

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